楽天が新料金プランRakuten UN-LIMIT VIを発表しましたね。1GB未満0円は衝撃でした。また20GB以下は1,980円もかなり競争力があります。低容量プランにメスを入れた今回の発表は多くの人に歓迎されると思います。
中・大容量は改革された。さて低容量は?
楽天を除く大手3キャリは概ね、中容量20GB 2,980円と無制限6,580円に収束しました。しかし現状日本人の半分は月に2GB以下しかデータ通信を利用していないのです。つまりもっとも料金改革が必要なのは低容量です。ドコモを例に上げると低容量はギガライトが受け持ちますが、これが全然魅力がないプランです。
データ容量 | 料金 | 最大割引後 |
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〜7GB | 6,765円 | 4,378円 |
〜5GB | 5,665円 | 3,278円 |
〜3GB | 4,565円 | 2,728円 |
〜1GB | 3,465円 | 2,178円 |
最大に割引を適用しても、3GBを超えた時点でahamoの20GB 2,980円の方がお得という誰が選ぶのかわからないプランです。もっともあまりにいびつなので3月までに改定するのではないかと思いますが。
そもそもギガホとギガライトは分ける必要があるのか?
楽天が示したとおり、携帯料金はワンプランでも成立するということです。では、なぜ既存キャリアはそうしないのか?
選択肢を複数用意することであたかも、「どのような使い方をする人にとっても最適なプランが見つかります。」言っているように聞こえますが、実際は余剰データ容量で儲けるためのスキームなのだと今回の楽天の発表を聞いていて気づきました。携帯に詳しい人でも、誰でもが毎月使用するデータ容量以上のプランを契約するでしょう。また、携帯に詳しくなくデータ通信容量の見込み容量がわからない人は尚更安全のために、またはショップ店員に勧められるまま大容量プランを契約するでしょう。
私が考える理想の携帯料金プラン
携帯電波は有限であり、無限に通信が出来るわけではないです。一つの基地局が飛ばせる電波、及びそこに乗せることの出来るデータ量は決まっています。世代が新しくなれば増えますが、有限であることは変わりないです。また、誰もが納得できる料金を考えたときに、電気などの公共料金モデルが一番説得力があるのではないかと思いました。つまり私の考える理想の携帯料金は以下です。
980円 + 100円/GB
980円は基本使用料です。電気も基本使用料があるように携帯電話にもあっていいと思います。データ通信や通話をしていなくても常に基地局と繋がっていて、すぐに着信出来るということもサービスと考えれば理にかなっていると思います。
100円/GBは文字通り使った分だけ使用量が加算される仕組みです。3GB使えば300円。10GB使えば1,000円です。単純で分かりやすいです。また20GB使った場合は基本使用料と併せて2,980円となりahamoやpovo、Softbank on LINEと同料金となります。
しかしこれだと100GB使えば1万円となり、各社の無制限プランより高くなってしまいます。しかし、携帯電波の有限性を考えると無制限で提供するのは問題があります。各種キャリアも無制限とは言いつつも、公平にサービスを提供するために通信制限をする場合があると言っている通り、実際には10GB/1日などの制限があるのです。使った分だけ支払うというのは最も分かりやすいプランかと思います。